

実測から現代社会へ。調査が生む新たな波紋。時間の中に埋もれてしまったものを発見し、その背景を考察することによって建築の楽しみ方を知る。そしてそれは創造のための鍛錬へとつながっていく。大江宏の4つの建築を通した、法政大学小堀哲夫研究室の実験。
実測で学ぶ 法政大学小堀研究室と4つの大江宏建築
対談
建築と周辺環境|猪野忍+小堀哲夫+種田元晴[司会]………4
実測論
寸法、素材、そして構成を読み取ること|今村創平………8
情報と体験|長島明夫………9
図面を仕上げるということ|日埜直彦………9
実測で繙き、モデュールを紐解く|藤木竜也………10
4 つのプロジェクト
〇茨城県公館………11
〈聞き取り〉もっと良いアイデアがないか問い続ける|寄藤靖弘×大江新+小堀哲夫+種田元晴+石井翔大………14
閉じた世界に広がる緻密な空間|関根康成………16
〇三番町共用会議所別館………17
〈聞き取り〉建物の運用・管理の過程とこれから|坂内啓二+喜多真一+松本 済×大江 新+石井翔大+内藤啓太+藤本貴子………20
対立する二要素の調和|早川将右………22
〇普連土学園中学校舎………23
〈座談会〉形にならない「愛着」とは何か|畠中ルイザ×小堀哲夫×保田佳美×山田明子×藤本貴子×渡邊億徳………26
人間の住まいとしての教育の場|三浦泰輔………28
〇梅若能楽学院………29
〈聞き取り〉三間の能舞台から拡張していく感覚|梅若幸子×小堀哲夫+藤本貴子………32
観客に、演者に愛される能舞台|鈴木蒼大………34
アーキビストとして
循環する資料、感覚の反復|藤本貴子………35
覚え書き
実測調査による建築教育の歴史 主に明治大学と法政大学について|石井翔大………36