ミニシアターの可能性

2024 3月号No.1352

建築ジャーナル

定価:900円+税

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特 集

ミニシアターの可能性

70年代から80年代にかけて、映画は、大衆の娯楽だけではなく、ドキュメンタリーやアートとしての実験映画など、さまざまな映像の可能性が追求され、自主上映や独自の拠点づくりが始まる。90年代になると、ショッピングモールなどにシネマコンプレックスが集約され、人口30万人以下の中小都市では映画館が一つもないという事態も起こる。それを憂い、市民の手で復活、運営される映画館も生まれてきた。このような小さくとも「自分たちの」映画館が各地にあることの意義と可能性について。そして全国に点在する、企画も、活動も、空間も面白い映画館を見に行こう。

2月号特集「ミニシアターの可能性」より

  • インタビュー

    ミニシアターを巡る旅|リム・カーワイ(林 家威) 3

  • 地域とミニシアター

    [シネマ・デ・アエル] 借りる、つくる、もらう 手づくりの映画館|宮崎達也 8

    [アウトクロップシネマ] 映画をきっかけとした対話の場|坂口聖英 10

    [瓜連あまや座] 映画を目的に出かける映画館に|大内 靖 12

    [シアターキネマティカ] 温故知新のリフレーミング|矢口龍太 14

    [シネマテークたかさき] たかさきコミュニティシネマと地域文化|志尾睦子 17

    [シネマネコ] 『青梅』のシークエンス/オムニバスな歴史|葛谷寧鵬 20

    [シネコヤ] 映画館でも、ミニシアターでもなく、『シネコヤ』|竹中翔子 22

    [名古屋シネマテーク+ナゴヤキネマ・ノイ] 名古屋シネマテークと私|鎌田大資 24

    [THEATER ENYA] 文化のインフラストラクチャーとしての映画館|甲斐田晴子 26

    [シアタードーナツ] イメージを共有することの出発点としての映画館|蒲地史子 29

  • コラム

    桜坂劇場の市民大学 「観客たち」と文化を育む「劇場」|玉城 力 32

    移動映画館「キノ・イグルー」とは|有坂 塁 34

  • 建築とミニシアター

    [ラピュタ阿佐ヶ谷] 文化芸術のまちに降り立った名画の森|種田元晴 35

    [前橋シネマハウス] 市民活動を誘い、コミュニティをはぐくむ小さな映画館|水谷俊博 36

    [深谷シネマ] 酒蔵と馬屋と夢を実現するという執念|清水潤一 38

    [東京日仏学院/アンスティチュ・フランセ東京] 暗闇のコンテクスト|瀬尾憲司 40

連 載

  • 状況への発言【7】大阪万博2025御堂筋案|山本理顕 42
  • 五十嵐太郎の先読み編集局【182】21世紀に国家建築は可能か|五十嵐太郎 44
  • 伊藤潤一の児童養護施設全国行脚 【24】児童養護施設 茨城育成園[前編]|伊藤潤一 45
  • まちの胃袋【147】KISSA COLLECTIVEのコーヒー豆(北海道中頓別町)|山崎 亮 48

情報ポスト

<福島>
能登半島地震 福島から能登を思う|遠藤知世吉 46
<読者の視点>
カー用品量販店経営者の責任|中畑 彩 47

建築

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