日本における最初期の鉄筋コンクリート造集合住宅が建てられるきっかけとなった関東大震災から100年、『都市住宅』が1973年の年間テーマを「集住体」としてから50年。時代とともに変化してきた日本の住宅政策と集合住宅の歴史を振り返り、集まって住むことの意味とこれからを問う。
1月号特集「集住体の研究」より
論考
集合住宅はどう受容されたか 同潤会アパートからタワマン文学まで|竹内孝治 4
女性が家を持つことを想定していない社会 フェミニズムの視点から日本の住宅政策を考える|葛西リサ 8
歴史的集合住宅を見に行く
保田窪第一団地1991[熊本市帯山]大きな屋根の下で皆が暮らすような感覚|長野聖二 10
今井ニュータウン1998[長野市川中島町今井原]みちのある集落の構想|羽藤広輔 12
ハイタウン北方1998-2000[岐阜県北方町]ハイタウン北方再訪|清水裕二 16
東雲キャナルコートCODAN 2003-2005[東京都江東区]職住の場は子育て環境へ|葛谷寧鵬 19
コーポラティブという選択
50年史 理想と現実、その成果、そしてこれから|村島正彦 22
コーポラティブハウスよもやま話|杉山 昇 26
新しい集住の形
天神町PLACE[東京都文京区湯島]取り持つ中庭|平尾しえな 28
蒲生シュミグラシ WAnest[埼玉県越谷市蒲生茜街]「専有<共有」という未知のバランス領域へ|和久田幸佑 31
ヨコハマアパートメント[横浜市西区西戸部町]おだやかに共同体意識を醸成|峯田 建 35