津波被災地12年後の検証

2023 9月号No.1346

建築ジャーナル

定価:900円+税

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特 集

津波被災地12年後の検証

東日本大震災から12年。今回は津波被災地に焦点を当て、まちや集落のその後の姿を検証する。甚大な被害を受けたまちや集落をよみがえらせ、再建しようと、多くの都市や地域を専門とする人たちがかかわってきたが、成果を得た部分もあるし、課題も見えてきた。住民や専門家、行政も最大限の努力はしたが、制度上の不十分さが壁となって立ちはだかったこともある。そういった課題を検証することは、これからやってくる甚大な災害時にも、わがまちの地域計画にも役立つはずだ。さまざまな例を挙げて検証しつつ、復興という概念自体を問い直したい。

9月号特集「津波被災地12年後の検証」より

  • 座談会

    津波被災地12年後の検証│杉本洋文+作山 康+金子哲也+土井一成 4

  • 座談会で話題になった参考になる事例8選/課題の残る事例5選 14

  • 事例報告

    岩手県大船渡市泊地区 事後アンケート調査から見えてきたこと│作山 康 17

    釜石市唐丹町における震災復興の歩み│神田 順 22

  • 岩手県大槌町赤浜

    「海が見えるまち」に込められた思いを探る│黒瀬武史 26

    非常時のプランニングスタイルからの学び 海を望む漁村集落の復興│上條慎司 32

  • 「復興」から見えてきたさまざまな課題

    復興事業でつくられた空間を、愛し、使いこなし、震災の記憶をつなぐ│田中暁子 37

連 載

  • 《新連載》情況への発言【1】マーケティング|山本理顕 41
  • 五十嵐太郎の先読み編集局【176】「アニメ背景美術に描かれた都市」展と地図的な想像力|五十嵐太郎 42
  • 伊藤潤一の児童養護施設全国行脚 【18】社会福祉法人福光会 児童養護施設子どもの園[前編]|伊藤潤一 43
  • 古川保の伝統構法万歳【59】│古川 保 44
  • まちの胃袋【141】コープさっぽろのトヨヒコ(北海道札幌市)|山崎 亮 48

情報ポスト

<読者の視点>
新版『森と魚と激戦地』の発行にあたって|清水靖子 45
<福島>
おれたちの伝承館 アートで原発事故を振り返る|遠藤知世吉 46
<岐阜羽島>
SOS羽島市役所旧本庁舎 第3回/可能性|堀田典裕 47

建築

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