聴竹居

2022 12月号No.1337

建築ジャーナル

定価:900円+税

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特 集

聴竹居

今、建築は必要とされているのか。必要とする人に届いているのか。人々の願いにこたえているのか。戦後復興から高度経済成長、バブル崩壊を経て、少子高齢化、格差の拡大、相次ぐ過酷事故・災害の中でともすると経済活性化、賑わい創出のための道具として建築がつくられていく。このままでは、建築は人々からうとまれ、そっぽをむかれてしまうかもしまうかもしれない。まだ感染症の不安が続く2022年末の締めくくりとして、ある、90年前に建てられた一つの住宅から建築の本質を探す旅に出よう。

12月号特集「聴竹居」より

  • 鼎談

    聴竹居が問いかけるもの|内田青蔵+堀部安嗣+松隈 章 3

  • それぞれの視点から

    聴竹居の現代的意味 設備、生活、技術、デザイン|堀越哲美 8

    夏の生活を快適にする聴竹居の工夫|中大窪千晶 10

    近代の建物の保存と修理|長尾 充 12

    聴竹居保存修理工事で得た五つの気づき|稲田朋代 14

  • インタビュー

    聴竹居はどのように使われていたか 本屋・閑室・茶室の記憶|藤井厚二の次女・小西章子さんに聞く 18

  • 「聴竹居」以前に4回も建てた藤井厚二自邸 23

  • 藤井厚二の木造小住宅

    『住宅に就いて三』と有馬の古民家「楽」を見て|畑 友洋 26

  • 藤井厚二の生涯・聴竹居保存・公開年表 30

  • 保存と活用のマネジメント

    聴竹居倶楽部 企業と住民の協働に注目して|松本茂章 32

連 載

  • 五十嵐太郎の先読み編集局【167】コペンハーゲンのデザイン・ミュージアム|五十嵐太郎 35
  • 伊藤潤一の児童養護施設全国行脚 【9】川崎こども心理ケアセンター かなで[後編]]|伊藤潤一 41
  • 前川國男論◎戦後編【56】ふたつの美術館と新・前川國男自邸と|松隈 洋 42
  • まちの胃袋【132】鷺さん宅の抹茶(京都府京都市)|山崎 亮 48

情報ポスト

<東京・台東区>
茶寮「一松」満州風の要素を加えた和風建築|三舩康道 36
<福島>
ここには生活があり命があった|遠藤知世吉 38
<BOOKS>
偽造されたスーパースターの背景 「安藤忠雄批判」を読む|杉村昌昭 39
<BOOKS>
井山武司と「太陽建築」|渡辺菊眞 40

建築

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