日本に暮らす外国人の増加とともに、ムスリムと呼ばれるイスラム教徒も増え、約20万人と言われている。それらの人々が集うモスク(マスジド)も1990年代初頭には数カ所だったのが、日本全国に100カ所を超えている。本格的なイスラム様式からセルフビルドまでさまざまで、建築的に面白いだけでなく、近隣社会との関係や、コミュニティの構築など、社会基盤としても興味深い。日本のモスクに見られる人間模様を通じて、日本社会の現状と行く末を考える。
「日本のモスク」より
モスクを知る
モスクって何? 横浜マスジド見学記|和久田幸佑 4
モスクで行われる人生の通過儀礼
ムスリムの死生観 来世への信仰 7
日本のモスクの歴史
わが国初のモスク:神戸ムスリムモスクの空間とその魅力|宇高雄志 10
名古屋モスクと私
安らぎと社会発信の場として|クレシ明留 13
イスラーム文化に触れる
東京ジャーミイでの結婚式に参加して|豊間根 花 16
このモスクに注目!
東京ジャーミィ 日本とトルコの協業でが生んだ白亜のモスク 18
日本ムスリム協会(五反田マスジド) マスジドは多機能な存在|水谷 周 23
福岡マスジドアンヌールイスラム文化センター 異文化との調和|永田誼和 24
マスジッド・インドネシア(目黒モスク) インドネシア・ムスリムの集う場所|藤江通昌 26
岐阜モスク 青田の中に白く輝く|クレシ サラ好美 29
歌舞伎町マスジド/蒲生マスジド 同じ意味のモスク|井上 岳+大村高広 31
アッサラーム・マスジド(御徒町マスジド) 東京に新しいモスクを建てる|本誌 32
モスクと地域社会
地域社会の隣人として|下山 茂 34
マスジド大塚でのフードドライブの実践
モスクを拠点に広がる助け合いの活動|野中 葉 36