「服は最小の建築」だという。「衣」と「住」は、人が風雨から身を守るための外皮という点でよく似ている。制作のプロセスやデザインの潮流、その時々でテーマになっていることなどを見ても、同じ道を歩いていると感じさせる部分は多い。建築とファッションの関係とは何だろう。建築家がどんな服を着ているかも興味深い。服を見ればその人がわかる、服は文化というけれど、いったい私は何を着たらいいんだ?
「建築とファッション」より
ファッションの歴史
これだけは知っておきたい建築家のための現代ファッション史|新居理絵
コラム
ファッションと建築の近さについて|成実弘至 6
建築とファッションをつなぐインスタレーション|藤山哲朗 8
服と建築 デザインの現場からの考察|長賢太郎 10
リアル・クローズの時代に光を放つ、質感のある建築たち|長山一樹 13
三大注目生地産地からの報告
〈遠州〉技で魅せるサーカスのような|浜田美希 16
〈尾州〉糸づくりから縫製まで美しいウールの生まれるふるさと|宮浦晋哉 18
〈播州〉「見えない場」と織物を介した地域ネットワークの形成|北原一輝 20
座談会
ファッションと建築|長健太郎×吉田圭祐×板坂瑠五 司会-連 ヨウスケ・山川 陸 22
今日の服
居心地の良さと着心地の良さと|伊東豊雄 28
あらゆる気候に対応する服は何か|手塚由比、手塚貴晴 29
服と建築は時代性を反映する|津川恵理 30
私たちはバラバラである|羽鳥達也 31
計画・環境建築の仕事場|杉本洋文 31
礼儀とこだわりの装い|丹下憲孝 32