無観客となった東京オリンピック。国立競技場コンペの騒ぎはいったい何だったのか。今だから言えることもあるだろう。巨大新規6施設+国立競技場計7施設のゆくえは。ただの密集マンション、選手村計画。それでもやる神宮外苑地区再開発。3兆円と言われる五輪関係費用の収支はどう処理されるのか。「レガシー」という言葉も、トンと聞かれなくなった。今こそ言いたいことを、忘れないうちに記録しておこう。
「五輪の教訓」より
新設恒久施設を見て歩く 2
巨大開発の裏側
巨大な新国立競技場建設は神宮外苑地区の「高さ制限」緩和のはじまりだった|大橋智子 4
私たちへの挑戦状、返歌(変化)のマニフェスト|カズ・ヨネダ 9
五輪と住宅
晴海フラッグの闇 「レガシー」の欺瞞|岩見良太郎 11
映画『東京オリンピック2017 都営霞ヶ丘アパート』オリンピックのあとに|青山真也 14
五輪への問い
五輪の費用|稲垣 豊 18
計画された無関心|石川義正 20
〈憑き物〉としての東京五輪|阿部 潔 22
五輪の「闇の奥」の奥 IOC /植民地的略奪/アスリートの重荷|小笠原博毅 24
巨大な「結構普通」の意味するもの|山本想太郎 26
五輪後の新国立競技場を考える|桑原洋一 29
五輪のために追放された外国人|稲葉奈々子 33