パンデミックの都市論

2021 12月号No.1324

建築ジャーナル

定価:900円+税

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特 集

パンデミックの都市論 コロナで都市はどう変わる?

地球規模で人びとを震撼させ、現代社会の歪みや亀裂をを露呈させた新型コロナ感染症は、拡大と経済上の成長を貪欲に追い求める過密都市への警鐘ではなかったか。この経験から何を学ぶか。何を将来に生かすのか。実は、世界のあちこちで、パンデミックの経験をもとに、都市を人間の手に取り戻そうという動きが芽生えている。世界の各地をつなぎ、それぞれのフィールドから考える。

「パンデミックの都市論」より

  • 各国からの報告

    ◆アメリカ・ニューヨーク

    パンデミックと共生する過渡期へ|曽野正之 4

    ◆アメリカ・シラキュース/ルワンダ・マソロ (2拠点)

    フェイクニュースの影響とオンラインの活用|庄 ゆた夏 5

    ◆アメリカ・ハワイ

    観光地閑散、コロナ後見据えた設計依頼も|鵜飼高生 6

    ◆イギリス・リーズ

    制限解除、ウィズコロナ進む|近江麻衣 7

    ◆フランス・ブルターニュ

    生活様式の変化と持続可能な都市の模索|千田 勝 8

    ◆ポルトガル・ポルト

    人との新しい距離感|伊藤 廉 9

    ◆スペイン・バルセロナ

    コロナでまちが本来の姿を取り戻す、アフターコロナは…?|小塙芳秀 10

    ◆スペイン・レウス

    地方に移住、テーマは「無駄」を取り込むこと|志岐 豊 11

    ◆イタリア・ナポリ

    感染者数落ち着くも、デモや路上利用でまちは混沌|中橋 恵 12

    ◆オランダ・アムステルダム

    共同体としての個人の責任|吉良森子 14

    ◆デンマーク・コペンハーゲン

    最先端の国や都市の在り方を目の当たりに|金田泰裕 14

    ◆スウェーデン・ストックホルム

    公衆衛生庁という専門家集団に舵取りを任せる姿勢|阿久根佐和子 15

    ◆オーストラリア・シドニー

    4カ月近いロックダウンでオフィスにも行けず|坂口 潤 16

    ◆ニュージーランド・クライストチャーチ

    迅速で誠実な対応が好循環を生む|石堂良人 18

    ◆タイ・バンコク

    都市の変化に臨機応変に対応する|岩本昌樹 19

    ◆ベトナム・ホーチミン

    身近なつながりがセーフティネットに|西澤俊理 20

    ◆中国・上海

    中国的感染拡大防止策|東 英樹 22

    ◆台湾・宜蘭

    ITを駆使した情報の共有・公開と説明|白井稚子 23

  • 映画『東京自転車節』の現場から

    ウーバーイーツで都市に人間の汗と血を流し込め!|青柳 拓 25

  • 劇団唐ゼミ☆『唐版 風の又三郎』公演の現場から

    コロナを駈ける又三郎|中野敦之 28

  • コロナで学んだこれからの都市像

    コロナ災害の都市で見えてきたこと|瀬戸大作 31

    「パンデミック×デジタル空間・グローバル社会」で続けるべきこと|佐谷和江 32

    ディスタンシングにより「他者への想像力」を失ってはならない|山崎嵩拓 34

    もし宅地法が実現していたら|窪田亜矢 36

連 載

  • 五十嵐太郎の先読み編集局【154】オリンピックと都市空間|五十嵐太郎 37
  • 見えない都市【12・最終回】都市になる?後編|連ヨウスケ+山川 陸 40
  • 前川國男論◎戦後編【44】「もうだまっていられない」と書き留めて|松隈 洋 42
  • まちの胃袋【120】ハンドオーバーファームのぼどう(京都府亀岡市)|山崎 亮 48

情報ポスト

<読者の視点>
日大背任事件の憂鬱|遠藤知世吉 38
<街路樹伐採問題23>
街路樹の再生|愛 みち子 39

建築

アライ設計(さいたま市大宮区)
大誠建築設計事務所(東京都中野区)
設計・計画高谷時彦事務所(東京都調布市)
シーラカンスアンドアソシエイツ/CAt(東京都渋谷区)
加藤設計(名古屋市東区)
山下設計中部支社(名古屋市中区)
中西ひろむ建築設計事務所(京都市中京区)

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