大雨、洪水、土砂崩れ、地震、津波。自然災害の激甚化が止まらない。気候変動は世界的に近年の大きな関心事の一つだ。日本の気候も大きな変化の流れの中にある。これまで日本人は気象とどう折り合いをつけてきたのだろう。これからどう向き合っていけばよいのだろう。建築は気象から身を守るためのシェルター。気象と建築、自然と人間の付き合い方を、土地々の記憶を紐解き考える。
「気象のフォークロア」より
Q&A 気象予報士に聞く
天気に関する素朴な疑問|太田絢子 4
気象の記憶会
自然災害と飢饉の歴史|田家 康 6
民族的防災・減災の知恵|畑中章宏 10
美しい地名にはご注意を|菊地恒雄 13
激甚災害とどう向き合うか
何が生死を分けたのか 命を守る「流域治水」と「多重防護」|嘉田由紀子 16
防潮堤を断った集落の話 東日本大震災10年後を歩く|加藤裕則 23
田老と釜石で学んだこと|西川直子 29