2020年8月号 路地のヒューマンスケール

2020 8月号No.1307

建築ジャーナル

定価:900円+税

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特 集

路地のヒューマンスケール

コロナ後の世界はいったいどうなっていくのだろう。ますます合理性と衛生、効率が求められるようになるのだろうか。そうなっては、生きづらくてたまらない。そこで、「路地」である。ジェイン・ジェイコブズも言っている。生きられる都市の四条件、それは、「1.みちは狭く曲がっていて、街区は小さい 2.古い建物と新しい建物が混在する 3.密度が高い 4.建物に二つ以上の用途がある…」 そっくり路地のまちにあてはまるではないか。路地は道路ではない。生活空間だ。ディスタンスばかりの昨今を生き延びるための、都市のヒューマンスケールに注目したい。

「路地のヒューマンスケール」より

  • 序論

    ジェイコブズの「都市の4条件」と日本の「路地のまち」|青木 仁 2

  • 路地の記憶

    路地は家族と家族を結ぶために|松山 巖 6

  • 路地のフィールドワーク

    路地を生かしたまちづくり

    神戸市駒ヶ林地区の事例から|松原永季 8

    加賀鳶の伝統を継承する

    金沢の歴史的町並みの防災|川上光彦 14

  • 路地の文化史

    江戸から東京まで まちの変化と呼応してきた銀座の路地をたどる|岡本哲志 16

  • おすすめの路地

    新潟町(新潟)

    江戸の湊町の記憶を残す小路|木村晃郁 19

    神楽坂(東京)

    しつらえの路地|木村晃郁 20

    尾道(広島)

    人間らしい生活を送るための最後の砦|豊田雅子 22

    杵築(大分)

    杵築、まち並み保全への歩み|司波 寛 24

  • 都市のテクスチャー

    新自由主義的再開発に代わる創造的都市 東京から学ぶこと|ホルヘ・アルマザン/齋藤直紀 26

  • 連 載

    • 小さな町 川尻の震災報告【43】古川保の伝統構法万歳【震災編】 30
    • 五十嵐太郎の先読み編集局【139】コロナ禍におけるオンラインのゼミ|五十嵐太郎 31
    • 見えない都市【4】新都市の思い出|連ヨウスケ+山川陸 32
    •           
    • 居住の夢・戦後住宅 クロニクル 年代記 【31】1978 トンネル住居と私|横河 健 34
    • 前川國男論◎戦後編【28】ブリュッセル万博で試みた「日本的なるもの」|松隈 洋 42
    • お城と日本人―木造化論争の行方【28】首里城 美術工芸品などの修復・復元|毛利和雄 47
    • 仕事場【59】大正2年築、中津商店街内の長屋を改修した事務所│SPACESPACE 48
    • まちの胃袋【103】また会いに ムジカの紅茶(兵庫県芦屋市)|山崎 亮 50

    情報ポスト

    <読者の視点>
    コロンビア出身学生の卒業制作|メンデス・アルシラ・ホセ・マヌエル 40
    <東京 街路樹伐採問題18>
    愛 みち子 41

    作品

    <建築最新事情>
    健康豆元加須工場|渡辺建築事務所(東京都豊島区)
    <建築集>
    アトリエタアク一級建築士事務所(青森県弘前市)
    宮﨑均/ REP研究所(さいたま市浦和区)
    大建設計名古屋事務所(名古屋市東区)

    一覧を見る

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