まちをあるけば川にぶつかる。こんなにも身近な「川」だが、都市の中では近くて遠い存在だ。コンクリートで固められ、水辺の空間は寂しく、小川には金網フェンスがたてられ近づくこともできない。川をうまく使えば、きっとまちはもっと豊かになる。河川災害の甚大化、民間事業者の水辺開発の規制緩和が進んでいる今、あらためて川のある暮らしを考える。
「川のある暮らし」より
川から見る東京
きれいはきたない、きたないはきれい|鈴木健介 2
耳の哲学/神田川タイムトラベル|ササマユウコ 6
対談
新しい価値が生まれる実験の場
川に集まるパワー|岩本唯史×蘆田暢人 9
事例紹介
◎岐阜県 郡上八幡
川を使いこなす
郡上人の知恵と空間|猪股誠野 12
◎滋賀県高島市・針江地区
里山「針江」の川端文化|韓 準祐 14
◎善福寺公園内遅野井川
子どもたちの夢水路を多世代で再生|滝澤恭平 16
◎横浜市・大岡川
大岡川という資源と向き合う人々|岩本唯史 18
◎徳島市 新町川
川は蘇る 有志から始まった活動|新居 直 20
川は地域の原動力
小水力発電という河川利用
◎奈良県東吉野村
103年目の復活
「つくばね水力発電所」|森口文明 22
◎徳島県吉野川
清流吉野川を守り、川の力を暮らしへ|豊岡和美 23
◎長野県小布施町
エネルギーをわれらが手に
「小布施松川小水力発電所」|蘆田暢人 24
水上生活の可能性|菅原 遼 26