特 集
「最小公共建築―公衆トイレ」
清潔さ、安全性、快適性、さまざまな公共性が必要とされる公衆トイレは、いわば「最小の公共建築」だ。一般家庭や商業施設などのトイレ環境が向上したことで、私たちがトイレに求めるハードルは年々高くなっているが、それに比べて公衆トイレは4K(汚い・暗い・怖い・臭い)などと言われ、大きく立ち遅れているように思える。近年LGBTが社会的関心事になり、オールジェンダートイレの設置やピクトグラムの工夫などさまざまな試行錯誤がなされている。また、ネーミングライツ事業を通じて公衆トイレの管理を民間委託するケースや公共建築設計の入り口として、若手にも門戸を開いた公衆トイレの設計コンペ・プロポーザルが行われる例もある。あらためて最小公共建築2019年2月号としての公衆トイレの役割について考えたい。
「最小公共建築―公衆トイレ」より
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公共建築設計の入り口
●大井町駅前パブリックスペース設計コンペ
小さな公共建築をコンペにする理由|相坂研介 3
あたらしい公共トイレの「かた」|川嶋貫介+斎藤信吾+根本友樹 6
●ひろしま建築学生チャレンジコンペ
公衆トイレに設計の妙あり コンペで設計者を育てる|八木恵美里 8
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人の案内に代わるサインとピクトグラム|廣村正彰 12
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オールジェンダートイレ ピクトグラム導入事例
京都精華大学「みんなのトイレ」|植松あおば 16
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基本的人権から考える公衆トイレ|小林純子×太田浩史 18
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公衆トイレネーミングライツ事業|渋谷区緑と水・公園課 23
連 載
- 五十嵐太郎の先読み編集局[121]パリで開催された二人の巨匠展|五十嵐太郎 24
- BFF ベタ・フラッシュ・フォワード[2]大森記詩「ポリパテの重さ」|連 ヨウスケ+山川 陸 25
- 設備逃げ恥放談[7]今月の用語「VR(Virtual Reality)」|黒岩真也 28
- お城と日本人―木造化論争の行方[17]〈岡山城〉観光振興と歴史展示の両立を|毛利和雄 30
- 兼松紘一郎が巡る建築家模様[73]チェロを慈しんで建築を・建築を通して音楽を!久保寺敏郎|兼松紘一郎 31
- 小さな町 川尻の震災報告[29]古川保の伝統構法万歳【震災編】 33
- 松山巖と贅沢な読書会[2]ゲスト|布野修司 皮膚感覚の東京論 36
- 居住の夢・戦後住宅ク年代記ロニクル[14]1965 コープオリンピア 都市住宅の残像|上野タケシ 40
- 前川國男論◎戦後編[10]岸田日出刀と「日本的なるもの」|松隈 洋 44
- 仕事場[47]みんなで考え・決める自分らしい働き方|企業組合もえぎ設計 48
- まちの胃袋[86]小楊生煎の焼き小籠包(中国・上海市)|山崎 亮 50
情報ポスト
- <千代田区>
- 街路樹伐採問題8[愛 みち子|千代田の街路樹を守る会] 34
- <読者の視点>
- マンション戦争 乱開発阻止の鍵は「先手必勝」[ 渡邉正之|建築士] 35
作品
※以下は、それぞれ地域版ごとの掲載になります
- 東日本版
- <建築最新事情>
福井県年縞博物館/内藤廣建築設計事務所(東京都千代田区)
ヤオコー本社ビル/伊東豊雄建築設計事務所(東京都渋谷区)
COLONY箱根+日本圧着端子製造 東京技術センター/岡部憲明アーキテクチャーネットワーク(東京都中央区)
- <建築集>
入江三宅設計事務所(東京都港区)
- <クリニック・診療所特集|東日本篇>
鬼沢ファミリークリニック/横須賀満夫建築設計事務所
ミヤシタデンタルクリニック/アトリエ慶野正司
北千葉整形外科 幕張クリニック/千都建築設計事務所
山口医院/内藤建築事務所 東京事務所
港北区医師会 休日急患診療所/アーキテクト・アソシエイツ・ヨコハマ
あおぞらクリニック/一級建築士事務所アトリエta
- 中部版
- <クリニック・診療所特集|中部篇>
あおぞらクリニック/一級建築士事務所アトリエta
田代ひ尿器科/ワーク・キューブ
かんべ内科クリニック/入江設計室
- <建築最新事情>
福井県年縞博物館/内藤廣建築設計事務所(東京都千代田区)
ヤオコー本社ビル/伊東豊雄建築設計事務所(東京都渋谷区)
- 西日本版
- <新春特別企画2018年の代表作|西日本篇>
西賀茂の家・F邸|アトリエ・K建築研究室 一級建築士事務所
高浜町ライフサポートステーション|山田綜合設計
甲南女子大学10号館|東畑建築事務所
- 九州版
- <クリニック・診療所特集|九州篇>
中嶋醫院/建築デザイン工房 一級建築士事務所
三田医院リノベーション/永田建築事務所
たがみクリニック/ユニ建築設計
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