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建築ジャーナル
2010
7月号
No.1169
定価:900円+税

特集

ここまでできる! 火に強い木造建築

 


5月19日、「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が公布された。 同法は、公共建築物の建材や内装材で国産木材の利用を進め、とくに国が建てる3階程度の低層施設は原則木造化を義務付けるというもの。
建築物の耐火制限に加え、「木造=火に弱い」という一般社会の認識が、森林資源を持つ国でありながら、木造建築が思うようにつくられていない。
しかし、現行法規の枠組みの中においても、都心に建つ大型オフィス、住宅密集地にある木造3階建て住宅など、火に強い木造建築がつくられている。
「火」にフォーカスし、「木造建築」の可能性を検証してみよう。

「ここまでできる! 火に強い木造建築」より

■2020年度までに国産材自給率50%
「木材利用促進法で、進むか国産材の需要拡大」 006
■大型オフィス
「内装、外装、構造は『木』、『一般化』を目指した木質建築の中身とは」 山梨知彦 008
■木造都市
「高さ30mの高層ビル、低層大型木造建築…。都市木造を夢物語で終わらせない」 team Timberize 014
■住宅密集地・木造3階建住宅
「木材は太く、厚く、現しに、建具・格子もすべて無垢。それが火に強い住まいをつくる」 安井昇 020
■コラム
「家具に国産材・認証材を多用して、森林に自然のサイクルを取り戻す」 ワイス・ワイス 013
「防火に関する本質を知るには法律をシンプルにすること」 弘実和昭 019



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東日本版
中部版
西日本版
九州版



[ひと]
オピニオンの視線 2017年までに東京の廃食油を一滴残らず回収する ― 染谷ゆみ 024
設計事務所ダイアリー52 青山善嗣(青山建築計画事務所|富山市) 065

[建築と政治]
建築基準法の「第三の道」 ― 江原幸壱 002

[論評]
石綿被害は国の責任と判決、控訴に出た国の過ち ― 柚岡一禎 066

[地域の話題]
東日本 伝統木構法復権に20万人筆を国会に提出/設計者らが「基準法」ガイド書発行 ほか 034
中  部 有松町並み保存のこれから/JIA通常総会 ほか 038
西日本 伝統構法新委員会キックオフフォーラム/京都市が水族館設置許可 ほか 040
九  州 宇城市立豊野小中一貫校計画/中津市立鶴居小学校に木造体育館完成 044

[批評]
モダニズム建築のメッセージ(19) 上野市庁舎(現・伊賀市役所)― 松隈洋 026
布野修司の現代建築家批評(31) 磯崎新 「主題の不在」という主題 054

[実務]
古川保の伝統構法万歳!(20) 「水俣エコハウスの構造」 028
美しき構造設計の世界(18) 「ワシントンダレス空港ターミナルほか」 ― 小堀徹 030
建築基本法制定の道(3) 「良い建築をつくるには、マーケット・メカニズムの視点を」 ― 植松丘 032
反電磁波講座(55) 「携帯電話は安全? 国際研究の問題点」 ― 加藤やすこ 033
折り紙建築士養成講座(28) 「地震に強い建物をつくろう」 ― 木原隆明 052

[NEWS]
五十嵐太郎の先読み編集局(19) 上海の建築・アート事情 046
World Report(19) イラン第二の都市 マシュマド 上田隆 047
CULTURE CINEMA=志田歩 「レポゼッション・メン」 BOOK=柳々堂 048
Information 049
OPEN HOUSE(7) 「シネマスタジオ」 古澤大輔 050
Focus 058
Letters 中銀カプセルタワーから生命体としての建築 田中俊行 060
壊れ行く新潟市美術館に設計者は声を上げて 峰村一彦 064




東日本建築集
桑波田建築設計(東京都目黒区)、石川設計(青森県十和田市)、アルファデザイン(横浜市)、
かわかみ建築設計室(長野県松本市)、HOU一級建築士事務所(東京都港区)、河原泰建築研究室(東京都中央区)



中部建築集
スタジオテイクオフ(静岡県沼津市)



西日本建築集
石本建築事務所大阪支所(大阪市中央区)、西川建築設計事務所(福井県大野市)、
全農兵庫県本部一級建築士事務所(神戸市中央区)、萩尾建築事務所(神戸市灘区)



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