建築ジャーナル |
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12月号特集担当/上田隆 表紙写真/今田修二 赤いソファに座る母親の前で、子どもたちが絵本に見入る。 ここは産婦人科の待合室。設計者は、病院では通常避けられる「赤」を大胆に使った。 白が基調の室内と中庭の緑が響き合って、空間が生き生きとするからだ。赤いオブジェも遊具として子どもを歓喜させる。 この設計者の試みには大事な視点がある。病院は画一的な人体の「修理工場」ではない。 病院は人の心を落ち着かせ、ときに浮き立たせる「癒す場」である。それを実現するには固定観念にとらわれない発想が必要だということ。 現在、ニッポンの医療は危機に直面している。病院間、地域間格差が広がる一方で、経営破綻に陥る病院もあり、生き残りに必死だ。 2011年の大改革では病院から療養病床を減らし、在宅での医療を推進する。すでに新形態の医療施設も生まれている。 そこで、医療施設の新潮流をとらえつつ、個別事例を取材。医療現場にはどんなニーズがあり、どんな建築を切望しているかを検証した。 大手組織設計事務所もアトリエ事務所も日本の医療のために設計すべきことはたくさんある。 「設計の現場から ニッポンの医療 ニーズはここにあり!」より
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[編集長通信]
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[論評]
復興間近、玄界島「山歩き」 牧敦司 03
[INTERVIEW]
今、動かないと日本の景観、文化は消滅してしまう アレックス・カー 04
[特別企画]
黒川紀章が大衆に発信し続けた建築家像 五十嵐太郎 06
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[安心安全住宅ニュース]
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シロアリ駆除剤被害の現場から(終) 小倉恢子 33
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[連載]
頁 連載タイトル 連載number 内容 文 60 筑豊通信 終 地鎮祭・記念碑に政治を持ち込むな M田イサオ 61 建築教育の実験 オープンスクール 3 日本設計・東京大学柏キャンパス 中村新菜+
岡田和人62 住宅を読み解く 20 足立悦子 設計「ヨコハマハウス」 室伏次郎+
鬼頭梓+
山下和正+
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東日本建築集
大建設計、遠藤建築アトリエ、明野設備研究所、MIA山浦国昭建築事務所、小林和教建築設計事務所、建文
中部建築集
三輪田建築事務所
西日本建築集
中電技術コンサルタント、翔設計工房一級建築士事務所、創建社D&R設計、久保田設計室、
設計組織B.B.アーキテクツ
九州建築集
Cadis+風 建築工房
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