建築ジャーナル |
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3月号特集編集担当/上田隆 表紙写真/今田修二 親しみ、愛情を持った建築がパワーシャベルで壊されるとき、人の心は傷つき、喪失感、また怒りを覚えるだろう。建築は長い年月を経るうちに、土地の歴史や人々の生活の記憶と結びついたものとなるからだ。それゆえ、建築の保存は、地域の文化や個々のアイデンティティーを守り伝える精神的行為といえる。一方でそれは非経済的な行為でもある。都市開発や高層ビルの建設といった経済的な行為の前に、保存を要望する声も空しく、建築は壊されていく。 近年、「建築保存」が市民権を得始めてはいる。しかし本当の建築保存とは何かを模索しているのが現状だ。今回の特集では、建築保存の実例を5つ挙げて、あえて「是非」を問う。判断基準は、「是」と「非」の間に横たわる悩み深き問題を提示し、よりよき建築保存を考える材料としたい。 「その保存、是か非か」より
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[緊急インタビュー]
「建築士法改正で責任と権限ある建築家資格を」小倉善明 02
[INTERVIEW]
「水や空気のように私たちを守ってきた平和憲法を感じよう」土井ゆきこ 04
[論評]
「『小さな政府』の帰結〜障害者自立支援法をめぐって」斎藤まこと 06
「喜怒哀楽を宿す人間のまちを取り戻せ」鄭暎恵 07
[地域の話題]
東日本 町田市新庁舎設計QBS槙文彦氏を特定、守れ下北沢 ほか 08
中 部 「木附の里」の10年目、JIA東海支部耐震偽造事件で集会 ほか 12
西日本 「建築家職能」を学生に伝える ほか 16
九 州 長崎グループホーム火災から1か月、九産大「居住地計画」講評会 ほか 18
information 22
オススメABC 24
[安心安全住宅ニュース]
古川保のこんなものほしい10
設計監理SOS
反電磁派講座3
[連載]
頁 連載タイトル 連載number 内容 文 52 建築風土記 15 観光客の町から住民の町へ
日田材を使って町並み整備56 筑豊通信 42 筑豊でも国は正義の顔して対処せよ 濱田イサオ 57 佐久間慎一郎の建築風景 終 嵯峨野鳥居本 佐久間慎一郎 58 仮設住宅改造計画 9 水害地仮設の改善工事は不十分、結露・漏水対策の案あり 五十嵐純一 60 住宅を読み解く 5 「木箱・西元町」葛西潔設計 鬼頭梓+
山下和正+
吉田研介+
渡辺武信63 建築をあるく 22 沢田マンション 吉永健一 64 設計事務所ダイアリー 3 鮎川徹さんの一か月 環・設計工房一級建築士事務所 65 Focus 66 Forum 事業主は困惑、住宅の家賃に消費税導入を ほか 田中修一 ほか
東日本建築集
黒川紀章建築都市設計事務所、中山克己建築設計事務所、GA設計
中部建築集
S設計工房、蓮建築設計事務所
西日本建築集
SADO一級建築士事務所、昭和設計、田渕建築設計事務所、ものづくり
伊藤設計工房、島津建築設計事務所、総企画設計
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