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建築ジャーナル
2006
2 月号
No.1100
定価:900円+税

特集

無責任社会5つの罪

構造計算書偽造事件

 


 2月号特集編集担当/中村文美 表紙写真/今田修二

構造計算書偽造事件の発表から2カ月が経過した。 1月17日現在、構造計算書の偽造が確認された物件は94件に及び、建物用途は共同住宅、ホテルが大半を占める。 偽造発覚後、国は安全性を理由にホテルの営業自粛を促し、耐震強度が50%に満たない偽装分譲マンションについては、 自治体が建て替え・再分譲するなどの公的支援策を打ち出した。
 本特集では「建築士」「建設業界(施工者、販売者、事業者)」「消費者」「確認検査機関」「国・行政」の5つの責任を問う。 政府は偽造事件対策関連費に80億円もの税金を投入する。事件に直接関与しなくても、もはや他人事ではない。 事件が生んだ要因を「我」ものとして考え、変革を求める姿勢が必要ではないだろうか。


「無責任社会5つの罪 構造計算書偽造事件」より



  
01-1 建築士の責任 事例1
確認申請を代行した建築士の苦悩
      
01-2 建設業界の責任 事例2
門松偽造マンション建て替え請求の顛末
02 構造設計者VS建築家 座談会
JIA&JSCAが先頭に建築生産システムの改革を
金箱温春+神田順+鬼頭梓+善養寺幸子
03 消費者の責任
建て替え誘導に乗ってはならない
先田政弘|マンション問題研究会代表
04 構造設計者の責任
問われる構造エンジニアの社会的使命
西澤英和|京都大学工学部講師
05 国・行政の責任
偽造マンションの補償問題を見つめる
澤田和也|欠陥住宅を正す会代表
コラム 確認検査機関の責任
「民の顔した官」が国民に与えた大きな代償
横田一

東日本版
中部版
西日本版
九州版

[緊急論考]
建築家よ世に出よ 02
「大規模集客施設の高所に物を設置するな」川口健一 04

[INTERVIEW]
「『上方浮世絵館』はまちの元気印」 高野征子 08

[論評]
「一極集中のないオランダ都市圏の不思議」 角橋徹也 10
「署名できる建築を―耐震強度偽造事件に思う」 島本慈子 11

[地域の話題]
東日本 建て替え・高層化に歯止めを、JIA保存問題に要望書を提出 ほか 12
中  部 2005年にチャレンジしたこと 14
西日本 実物大6階RC造ビル震動破壊実験、耐震偽造を考える学生会議 ほか 16
九  州 九州大学15年かけて新キャンパスへ統合移転、骨太なまちづくり ほか 20

informatiom 24
オススメABC 26

[安心安全住宅ニュース]
古川保のこんなものほしい9  軽い瓦ってや〜ね。 29
設計監理SOS 「修復不可能」な杜撰施工の欠陥マンション 山口曜一 30
反電磁波講座2 携帯電話の電磁波を防ぐシールドクロス 加藤やすこ 32



[連載]

連載タイトル 連載number 内容
56 建築風土記 静岡県中西部篇 14 耐震先進県、静岡で考える建築の安全性の担保  
60 筑豊通信 41 つべこべ言わずに違反ブロックの一斉摘発を 濱田イサオ
61 佐久間慎一郎の建築風景 26 白川郷 佐久間慎一郎
62 仮設住宅改造計画 8 夏は蒸し風呂だった仮設住宅が迎える2度目の冬 五十嵐純一
64 住宅を読み解く 4 「FLOATING CUBE」松山将勝設計 鬼頭梓+
山下和正+
吉田研介+
渡辺武信
67 基礎から学ぶ設計事務所の家づくり 12 手と頭を使い住まいを形に 大場浩一郎+
坂口舞+
杉村逸男+
水野宏
68 未来絵本・火星移住計画 4 建築家がかかわるべき火星住居の設計 石川洋二
69 建築をあるく 21 キャナルコート東雲 大川ラワァル三枝子
70 萬來舎・建築の継承を科学する 6 文化財保存学の見地からは認めにくい残し方
72 設計事務所ダイアリー 2 橋本修英さんの1ヵ月 アーキテック
73 Focus
74 Forum 構造計算書偽造事件に意見! 法から教育まで建築界全体を大洗濯する時 ほか 小野寺一彦 ほか



東日本建築集

  渡辺建築設計事務所



西日本建築集

  谷守建築設計事務所、三谷設計事務所



中部建築集

  アトリエ創 一級建築士事務所



九州建築集

  河野建築設計事務所




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