「抵抗しながら滅びようではないか。そして、そうなるのは正しいことではないと言うようにしよう」
いい建築は社会的資産として蓄積されていく、そんな当たり前の社会に転換するための第一歩として、1974年竣工の東京海上ビル建て替え問題について考える
定価:2,000円+税
第一章 建築作品としての魅力
·東京海上ビルって、いい建築だな
·前川さんの思いが生きている
·こんないい建築は残さなくては
第二章 都市にヒューマニズムを求めて
·都市景観上とても素晴らしい
·都市計画および都市計画史でも大切
·広場や彫刻も素敵だ
第三章 存続のために
·日本はなぜ建築を大切にしないの
·残すにはどうしたらいいの
·これからの建築のあり方を考えよう
付録
·これでいいの?丸の内の床面積の肥大化
·東京海上ビルディングを愛し、その存続を願う会趣意書
·東京海上ビル設計と美観論争の経緯
·東京海上ビル改修・建て替えに伴うCO2排出料
※お詫びと訂正
『えっ!ホントに壊す!?東京海上ビルディング』p171 金山眞人『「丸の内」の市民権とは』の中で誤りがありました。
<4~6行目>
誤:高度成長に伴う土地の高度利用(容積率制度による高さ制限の撤廃)への欲望という資本の論理に、建築・都市の理想像(コルビュジエの「輝く都市」)を同調させることであらがおうとした建築界が、主体の不明確な「美観」に翻弄された事案であった、
正:高度成長に伴う土地の高度利用(容積率制度による高さ制限の撤廃)への欲望という資本の論理に、建築・都市の理想像(コルビュジエの「輝く都市」)を同調させることで棹さそうとした建築界が、主体の不明確な「美観」に翻弄された事案であった、
編集部が文意を読み違え、意味が逆になってしまいました。訂正し、お詫びします。