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建築ジャーナル
2012
10月号
No.1204
定価:900円+税

特集

2つの建築裁判が伝えること

 


裁判において、原告、被告のいずれの立場においても、気分は重い。多大な時間と費用を要する上に、裁判に関わることへのさまざまな代償がふりかかるからだ。しかし、もっとも厄介なのは、「正義」や「真実」というものが、司法で中立に究明され、審判できるとは限らない不条理も伴う。特集で取り上げる2つの裁判は、構造建築家、建築史家らが、原告、被告と立場は異なるが、国や県を相手とした。被告となった構造建築家は、どのように裁判に臨んだのか。一方、建築史家、建築家らは、なぜ、裁判を起こさざるを得なかったのか。

「2つの建築裁判が伝えること」より

【朱鷺メッセ訴訟】
インタビュー 何故、落ちたのか 新潟県は事故の真相解明に取り組め|渡辺邦夫
008
学識者の意見 技術者団体によるサポート体制が構造エンジニアの職能を守る|神田順
014
構造設計者の意見 構造設計者として事故原因究明の協力はごく当たり前|徐 光
015
【大阪中央郵便局重要文化財指定義務付け訴訟】
写真で見る 大阪中央郵便局の文化財価値って何だ?
016
座談会 裁判は文化庁への応援メッセージ|倉方俊輔・前田茂樹・岡崎行師
018
提言 大阪中央郵便局庁舎を守る最終手段として、裁判を決意|高岡 伸一
020



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【Close Line】
京都会館再生整備は、京都にとって、日本にとってベストの選択と言えるのか?長崎和平 002

【批評】
建築保存のポリエードル [10] 庁舎の保存・活用―笠原一人 024
透けた明るさ [10] 「名作住宅の構造デザイン」 広瀬鎌二「SH-1」―小野暁彦 026
都市計画は誰のためにあるか [8] ポスト近代都市計画への道7―中野恒明 046
前川國男の求めたもの [7] ル・コルビュジエとのアトリエで―松隈洋 050

【建築と政治】
日本社会にフィロソフィが必要なとき―江原幸壱 054

【地域の話題】
東日本 震災復興@地元住民がレストラン復興、A民間資本によるコミニティセンター着工ほか 032
中  部 自然に包まれた「むさしの幼稚園」、名工大院生国際建築コンクールで第3位ほか 036
西日本 わら葺泥小屋が神戸市内に完成、仏生山町とまちぐるみ旅館 038
九  州 九州北部豪雨災害現場リポートその2、長崎県新庁舎プロポーザルその3 040

【実務】
古川保の伝統構法万歳! [46] 「灼熱セミナーレポート」 028
反電磁波講座 [83] 「乗客を『発ガンリスク』に曝す交通機関」―加藤やすこ 030

【NEWS】
World Report [35] スウェーデン住環境と環境未来都市〈後編〉筒井英雄 044
五十嵐太郎の先読み編集局 [45] 石巻ワークショップの宴にて 049
まちの胃袋 [10] 「「大きな樹」のからあげ―大分県豊後高田市」 山崎亮 058
Information 045
Focus 056




東日本建築集
<建築集>安井建築設計事務所(東京都千代田区) 共同建築設計事務所(東京都新宿区)
明野設備研究所(東京都中野区) アズ設計(東京都墨田区)
伊藤潤一建築都市設計事務所(東京都狛江市) 小川博央建築都市設計事務所(東京都港区)
山内圭吉建築研究所(北海道札幌市) 熊本建築設計事務所(北海道札幌市)




中部建築集
<建築集>巧建設計(岐阜県岐阜市) 人・建築設計所(浜松市中区)
福見建築設計事務所(富山県富山市)




西日本建築集
<建築集>アトリエCINQ建築研究所(兵庫県明石市) 後藤建築・環境設計事務所(大阪市中央区)
ユマ設計(京都市下京区)



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