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建築ジャーナル
2012
6月号
No.1200
定価:900円+税

特集

防災対策の実行急げ!

 


東日本大震災は「未曾有の大災害」と表現され、あたかも防災対策を想定しなかっとことを免罪符としているが、歴史を振り返ると日本列島は地震に見舞われ、多くの犠牲者を生み出している。なぜ、地震の教訓が今日に生かされていないのか。4月18日、東京都防災会議は、首都直下地震が発生した場合、30万棟が全壊・焼失し、9,700人が死亡するとの被害想定を公表した。東海、東南海、南海の3連動地震もいつ発生しても不思議ではなく、3連動だった場合、死者は約2万4,700人、約96万棟の住宅などが全壊すると想定されている。21世紀前期は地震活動期に入ったとも言われている。悲しい犠牲を生み出さないために、ハード、ソフトの防災対策を今から始めていこう。

防災対策の実行急げ!より

■首都直下地震に備えた木造密集市街地の事前復興まちづくりを急げ|中林一樹
004
■東日本大震災に学ぶ。図書館における非構造部材および家具の対策|柳瀬寛夫
008
■被災者から支援者へ。実践的な防災・減災教育の普及急げ|村上正浩
012
■震災史に学べ! 建築家の防災意識はまだまだ足りない|福和伸夫
016



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【ジャーナルギャラリー】
沖縄のモダニズム建築群を守れ!―砂川敏彦・照屋寛公・兼松紘一郎 041

【批評】
建築保存のポリエードル [6] サイロの保存・活用―笠原一人 020
透けた明るさ [6] 「名作住宅の構造デザイン」 清家清 宮城教授の家―小野暁彦 022
都市計画は誰のためにあるか [4] ポスト近代都市計画への道 3―中野恒明 048
前川國男の求めたもの [3] 父の背中と大正デモクラシー―松隈洋 052
淵上正幸の遥かなル・コルビュジエを追って [9] 「モリトール街の集合住宅」 056

【建築と政治】
日本社会というフィクションの中で―江原幸壱 058

【地域の話題】
東日本 東京中央郵便局庁舎は登録有形文化財に値しない、放射能対策住宅「ふくは家(うち)」 ほか 028
中  部 尾鷲市の先進的な取り組み、名城大学に着任した柳沢究さん ほか 032
西日本 倉敷の工場を史料館に再生、大阪中央郵便局保存提案、イザ!カエルキャラバン! 034
九  州 くまもとアートポリス、長崎県新県庁設計プロポーザル検証 036

【実務】
古川保の伝統構法万歳![42] 「伝統構造の木材T」 024
反電磁波講座 [79] 「原発事故後の再建で健康な生活環境」を―加藤やすこ 026

【NEWS】
五十嵐太郎の先読み編集局 [41] ロサンゼルスの21世紀建築 051
まちの胃袋 [6] 「やまこうどんのうどん―愛媛県宇和島市」 山崎亮 062
Information 047
Focus 060




東日本建築集
<建築集>桂設計(宮城県仙台市) 田勲+第三設計連合(神奈川県横浜市)
みんなの建築設計社(長野県松本市) 須山設計(神奈川県横浜市)




中部建築集
<建築集>KEN-空間設計(三重県桑名市) 



西日本建築集
<建築最新事情> 梓設計(大阪市北区)



九州建築集
<建築集>山下設計 九州支社 (福岡市博多区)



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