建築ジャーナル
2008 3月号
No.1134
定価：900円＋税
特集
世界に学べ! 建築基準法
3月号特集担当／上田隆 表紙写真／川本史織 （YUKARI ART CONTEMPORARY）
審査が厳格化されて建築確認は滞り、着工は大幅に遅れている…。
これまで改定建築基準法の｢改悪｣面を誌面で厳しく指摘してきた。一方で、美しいまちの景観を構成する建築、 建て主にとっての安心安全な建築をつくる制度には、依然なっていない。
今号では、世界に目を転じる。各国の建築基準を概観し、日本の基準法の改善のためのヒントがないかを探りたい。
海外で活躍する設計者や研究者に、実務を通して見える建築基準を解説してもらった。
｢世界に学べ! 建築基準法｣より
| ■全体で見る | 一目で分かる世界の建築基準法一覧 |
| ■日本 官主導統制型 VS 4カ国 | 混迷する日本の建築基準法、世界基準と比較して何がちがうのか 大越俊男 |
| ■アメリカ 自己責任＋金融審査型 | 役所が許可しても責任は建築家と建て主にあり 芦原信孝 リスク負う金融機関が品質と安全性をしピアに評価 米澤正己 |
| ■イギリス 民間徹底活用型 | 民間機関の参入で建築の品質力が向上 塩谷進、斉藤友朗 |
| ■フランス 集団単体分離型 | 集団規定は自治体許可、単体規定は民間専門家の確認 赤堀忍 |
| ■ドイツ 建築家全面責任型 | 許可も確認も構造審査は面接で 鈴木竜之＋ミヒャエル・ヘニンガー、内山佳代子 |
| ■オランダ 工事段階追随型 | 構造審査は工事段階に従い、最初はコンセプトのみ 吉良森子 |
| ■デンマーク 建築家全面責任型 | 福祉や省エネに関する規制は厳しい 藤森修 |
| ■フィンランド 専門分化重視型 | 資格者の役割分担と職責が明確 大久保慈 |
| ■中国 官民コラボ型 | 政府指定の機関が審査するが建築主自らが差配し監視 砺波匡一、西久樹 |
| ■韓国 手続中心型 | 崩壊事故を受けて規制強化、40回の改定 徐秀貞＋廉附_ |
| ■オーストラリア 専門分化重視型 | 許可は確認にすぎない 瑕疵責任は各パートの専門家が負う 池田政明 |
| ■法と景観―イタリアから | 各都市ごとの法規制がまちの個性を守る 加藤裕一 |
| ■法と景観―フランスから | 官民二本立ての審査があり建築家責任は明確 成瀬弘 |
