建築ジャーナル
2006 10月号
No.1110
定価：900円＋税
特集
どうなる？どうする！建築士
建築士制度見直しをめぐって
10月号特集担当／浅野未紗子 表紙写真／今田修二
本来、法律とは社会の要請に答えて改正されていくべきものである。 ところが建築士法の場合、1950年に制定されて以来、大きく変革させられることはなかった。 ｢建築士｣なる存在が、国民から期待されることのない、頼りない存在だったということか。 とすると、社会、政治問題にも発展した耐震偽造事件は、建築士を社会の中できちんと位置づける好機となり得たかもしれない。 しかしながら実際には、議論はされても、結果的には国土交通省の思惑通り、既存の制度の枠組みを一歩も出なかった。 また既得権益を主張する建築団体もあり、その調整の範囲内に留まった。 本特集では、前半で、この半年間に行われた建築士制度の見直しをめぐる議論の核心について、 後半で、建築士が資格者ではなく職能人となるためにはどのような筋道があるのかについて考えたい。
｢どうなる？どうする！建築士 建築士制度見直しをめぐって｣より
| 01 | どうなる？建築士 論議の経緯 揺れ動いた建築制度見直しの論議を追う 編集部 |
| 02 | どうなる？建築士 最終報告案の総括 国交省の無定見による建築士制度見直し 河野進 |
| 03 | どうなる？建築士 専門資格の創設 特定建築士創設で何が変わるか 大越俊男 三栖邦博 牧村功 |
| 04 | どうなる？建築士 現行制度の限界 建築の設計と技術を法律で区分すべき 瀬口哲夫 |
| 05 | どうする！建築士 建築士の原点 建築に自分の生命を託せるか 橋本功 |
| 06 | どうする！建築士 建築士の歴史 今さら聞けない｢建築士｣制度の歴史 荘司和樹 |
| 07 | どうする！建築士 資格という幻想 高橋?一流建築家職能とは 高橋?一 |
| 08 | どうする！建築士 他の専門資格の場合 グラウンドデザインのない日本の専門資格制度｜伊藤隼也 勝野正章 日置雅晴 |
| 09 | どうする！建築士 建築界はどうあるべきか ｢設計施工分離｣の法改正を目指す｜馬渕澄夫 |
| 読者アンケート ｢今回の建築士制度見直し案、あなたはどう考えますか｣ |
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| Q&A 疲弊する制度の実態 建築士制度をめぐるホントの問題｜戸谷英世 |
