HOME一覧前号


建築ジャーナル
2005
11 月号
No.1093
定価:900円+税

特集

景観法で美しくなれますか?

 


 11月号特集編集担当/坂本亮 表紙写真/今田修二

今年6月1日に景観法が全面施行された。建設界では歓迎ムードだが、この法律によって、醜いと言われる日本の景観が美しくなるだろうか。「美しい国づくり政策大網」から2年。「景観は国民の共有財産である」という共通の認識はまだ定着しない。むしろ国や開発者側にその認識が足りないのではないだろうか。国がもう一方で進める規制緩和による巨大建築の乱立が、衆目を集める。
景観法が、これまでの地方都市の地域住民の努力が報われるものとして運用されるといいのだが。一時の盛り上がりだけで終わらぬよう、建築、都市の専門家にはがんばってもらいたい。

                           「景観法で美しくなれますか」より

  
01 論評
日本の景観が美しくない理由
松原隆一郎
02 実務者より
醜い建築が生まれる原因は現行法にある
土田旭
03 都市政策への疑問
「都市再生」と景観づくりの齟齬
矢作弘
04 アンケート 建築設計者
ジレンマの中で景観づくりへ
05-1 アンケート 景観行政団体
景観を守り、掘り起こし、つくり、育てる
05-2 アンケート 景観行政団体のこれから

東日本版
中部版
西日本版
九州版

[KJインタビュー]
日本の代表する橋と景観を守りたい 井上和雄 2

[論評]
暮らしの環境について 岡本信也 4
逆の方向への転換を 小田実 5

[ニュース360°]

アスベスト使用実態、専攻建築士制度、エコビルド賞

[地域の話題]
東日本  サステナブル建築世界会議東京大会、東京建築士会住宅セレクション ほか 8
中  部  主体的につくった集会所3事例紹介、パラサイト・シネマ開催 ほか 12
西日本  こうべ子育て応援マンション制度創設、「仮設劇場・WA」貸出し ほか 16
九  州  108年ぶりの国博誕生九州国立博物館、私設図書館「ひだまり」 ほか 20

informatiom 24 
今月の注目の人 27 市民に開かれた公共空間をひまわりに託して 鰐部泰子
今月の一冊 27 「生なつくり方」を学ぶ 高部修

[安心安全住宅ニュース]
古川保のこんなものほしい(6) 29
設計監理SOS 30
住宅問題の裏が見えるコラム(68)松本恭治



[連載]
                                                    
連載タイトル 連載number 内容
50 建築風土記・和歌山編 11 まちづくりの核となる建築保存を市民の手で  
54 筑豊通信 38 設計前に消防署と懇談を追加工事を未然に防止  濱田イサオ
55 佐久間慎一郎の建築風景 23 閑谷学校 佐久間慎一郎
56 CMが建築を変える 52 CMの実践手法(報酬編2) 小菅哲
58 基礎から学ぶ設計事務所の家づくり 9 大工いらずの積み木の家 住宅見学会 矢作昌成
60 仮設住宅改造計画 5 あきらめないで! 危険宅地&全壊住宅でも修復は可能 長谷川順一
63 新連載 未来絵本・火星移住計画 1 今世紀には火星に居住地を 石川洋二
64 建築教育の実験オープンスクール 3 ラージファームVS大学院生  
66 萬來舎・建築の継承を科学する 4 建築の著作権から見た破壊と再現
68 住宅を読み解く 2 岐阜市N邸  鬼頭梓+
山下和正+
吉田研介+
渡辺武信
71 建築をあるく 18  吹抜け空間に宿る村野藤吾の余香 そごう心斎橋店  土山貴弘
72 Forum 震災1年の山古志村 仮設出られず募る帰村の思い それでも希望を ゙弘利



東日本建築集

  新環境設計、田中建築設計事務所、コア建築設計工房、日本設計



西日本建築集

  婆佐羅建築工房、カーサ設計、アトリエCINQ建築研究所、秀翠一級建築士事務所、藤野建築事務所



中部建築集

  佐藤建築工房



九州建築集
  



HOME一覧前号