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建築ジャーナル

2004 5 月号
定価:900円+税
●表紙撮影/小林草太
●デザイン/久保佳子 厚見達也
●5月号特集編集担当/浅野未紗子

1999年、建築確認制度の合理化が、業務の民間開放という形で図られた。あれから5年。「早いから」という理由で民間機関のシェアは伸び続け今や三割を超える勢いだ(2002年度全国平均)。しかし、なぜ「早い」必要があるのだろうか。建築確認とは、建築物の安全性を担保する制度である。「信頼できるから」という理由でなければ、建築確認の意義はないはずなのだが。しかしながら、行政庁が審査するからといって確実性、信頼性が高いかといえば、そうでもないようだ。専門的知識・技術を持たない素人が審査に当たっている場合があるからだ。合理化を課題とする前に、制度の意義を満たした運用がなされているのかどうかを問い直さなければならない。

「タテマエだけの建築確認」より
東日本版
中部版
西日本版
九州版





特集
タテマエだけの建築確認


現況
 民間開放後の建築確認の実態 36
問題
 建築確認、ビジネス化の真実 38
検証
 建築確認制度の抜け穴構造 40
 誰のための、何のための民間開放だったのか
 実態は、行政の責任放棄である
 建築主事の、不釣合いな権限と責任
提言
 建築確認制度の運用をめぐって 48
 なぜ形骸化しているのか
 建築家の責務を問う


巻頭インタビュー
中央に依存しない地方自治の仕組みをつくる 今里 滋 2

論 評
韓国居住環境学会の社会正義 早川和男 6
「法」は「作法」になり得るか 下山眞司 7

ニュース360°
2004年日本建築学会賞発表 8
建築界の体質が問われる六本木ヒルズ事故 9
「文化財に値する」大塚女子アパート訴訟 9

地域の話題
東日本 景観法案をどう読むか、ヒートアイランド対策勉強会ほか 10
中部 文化小劇場の民営化、グループホームに求められることほか 14
西日本 大阪「仮設劇場」デザインコンペ、かやの新都心フォーラムほか 18
九州 福岡市葬祭場建替え反対、学生デザインレビュー熊本ほか 22
information 26
今月の注目の人 29
おすすめの一冊 29

月刊 安心安全住宅ニュース
古川保のこんなものいらない28
金物パトリオット構法  31
設計監理SOS
盲点となる外気と換気口の関係 塩田純一 32
住宅問題の裏が見えるコラム50
市街化調整区域、無指定区域って何? 松本恭治 34


連 載

私の視点 服部範ニ 川口憲一 53
設計者選定を考える 福岡市からの報告A 54
木のネットワークC network七本の木 京都の木ネットワーク 56
建築風景D〜大阪市立工芸高等学校本館 佐久間慎一郎 57
五感で検証する公共空間のディテールJ 津田美知子 58
都市はよみがえったか 野島断層保存館 60
筑豊通信20 濱田イサオ 61
CMが建築を変える34 小菅 哲 62
新・家をつくろう 有座まさよ 64



東日本建築集
協和設計事務所、奥村三男建築設計事務所



西日本建築集
エーアイ・アーキテクト・スタジオ、内田建築設計室、イズムアソシエイツ



中部建築集




九州建築集
エノモト設計室




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